○消融雪溝管理運営使用要綱
令和4年2月2日
訓令第4号
(目的)
第1条 県道弘前岳鰺ヶ沢線の消融雪溝は、投入された雪の塊を、海水を利用した水エネルギーにより融解し処理する施設であり、地域住民と関係行政機関が連携し、この施設を効率的に活用して冬期生活の阻害要因である雪を速やかに処理し、冬期道路交通確保と地区内の環境保全を図るため、消融雪溝管理運営使用要綱を定めるものとする。
(構造)
第2条 消融雪溝の構造
(1) 上部バイパス型融雪溝で仕切り板により一定量の水を貯留し、投雪貯雪溝を確保し、融解する。
(2) 投雪貯雪溝に供給水が流れた場合、仕切り板上部のバイパスを流下する構造となっている
(3) 雪の投入口の構造は、投入扉(グレーチング)と鋼製十字枠の二重構造となっている。
(管理)
第3条 雪の投入は、定められた時間を守って行わなければならない。
2 水が流れないときや水量が少ない時は、使用を控えるよう心がけること。
3 大きな雪の塊は、投入扉を閉められない原因となるので、スコップ等で小さく砕いて投入すること。
4 雪の投入にあたっては、一箇所の投入口で多量の雪を投入することは、投入扉を閉められない原因となるので、多人数で同時に行わないよう心がけること。
5 雪以外のものを投入しないように注意し、スコップ等を落とした場合は、安全を確保し、直ちに取り除くとこ。
6 投入扉は、凍結により開閉できない状態が発生する場合があるため、扉の下に厚手のビニール等を敷き使用すると良い。又、消融雪溝内の風流入防止となり、雪の塊の融解を促進する。
7 冬期以外は道路側溝として使用するため、仕切り板は必ず取り外すこと。
(安全管理)
第4条 消融雪溝の投入口には、転落等の防止のため、鋼製十字枠を設置しているので、取り外して雪の投入を行わないこと。
2 投入扉の開閉は、雪の投入時に開き、雪の投入後は必ず閉めること。
3 道路の路肩付近での作業が多いため、自動車等に十分注意すること。
(施設概要)
第5条 消融雪溝の設置場所及び概要は、別表に定める通りとする。
附則
この訓令は、公布の日から施行し、令和4年1月6日から適用する。
別表(第5条関係)
設置場所 | 県道弘前岳鰺ヶ沢線 起点 鰺ヶ沢町大字浜町地内 終点 鰺ヶ沢町大字赤石町字大和田地内 | ||
設置概要 | ① 消融雪溝(400~500型) | ||
延長 | 本線部L=1,968.4m(右側1,968.4m 左側1,921.5m) | ||
流末排水 | 1号流末 L=44.0m既設流末(漁港道路) | ||
2号流末 L=17.1m(斉藤プロパン店向い) | |||
既設流末(戸沼貨物自動車整備工場脇) | |||
その他 | 吐出口 4箇所 | ||
② 取水施設 海水利用(旧水産試験場の裏付近) | |||
ポンプ規格 | 着脱式水中モーターポンプ(耐海水用) | ||
口径 φ200mm | |||
吐出量 4.131m3/min | |||
全揚程 19.1m | |||
電源 200V(融雪電力) | |||
出力 30kW | |||
その他 | 維持管理用電源 100V(照明、ヒータ等) | ||
使用時間 | 5時~16時までと18時~22時まで |