鰺ヶ沢雪景図

  

 土岐蓑虫(1836~1900)は、美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、幕末から明治にかけて全国を旅した放浪の画人。鰺ヶ沢には明治15年(1882)1月~4月まで滞在し、商家や寺院などに宿し多数の作品を残した。蓑虫の描いたこの水墨画は、冬の寂しさの中にも、やがて来る弁才船の賑わいを待つ当時の町の活気を感じさせる一幅である。