褥婦さん向けプチテキスト
産後の体と心の変化と生活
産褥の生理
分娩後、子宮や体の機能が妊娠前の状態に戻るまでの6週間から8週間を「産褥期」といいます。
子宮の大きさ
分娩直後はお臍の高さで触れますが、10日くらいでお腹の上から触れないくらい元に戻ります。
後陣痛
「あとはら」ともいわれ、子宮の大きさが元に戻ろうとする収縮により、2日から3日は陣痛のような痛みがあります。授乳時に痛みが強くなります。
悪露
分娩後、悪露は3週間ほど続きます。血性(分娩後2から3日)→褐色(血性悪露後10日間)→黄色(褐色悪露後から2週間)と徐々に悪露がなくなっていきます。
血の塊が出たり、血性悪露が続く場合は分娩した医療機関を受診しましょう。
乳房の変化
分娩直後より乳腺活動が活発になります。できるだけ吸わせることで母乳の分泌量も増えていきます。
マタニティーブルー
ホルモンや体の急激な変化で産後は精神的に不安定になっています。加えて育児や新しい生活への不安や疲労なども重なり、ママは不眠やイライラ、抑うつ状態等を経験します。通常は、産後10日から14日程度で落ち着いていきますが、不安や疲労があるときは無理せず家族や友人などに相談し、無理のないように過ごしましょう。産後1ヶ月以上、不眠や抑うつ状態が続く時は、産後うつの可能性もあるので、早めに相談したり医療機関を受診するようにしましょう。
産後の生活について
産後の生活スケジュール
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