町内小中学校の耐震診断結果の公表について
耐震診断結果の公表について
はじめに
学校施設は、子どもたちが一日の大半を過ごす活動の場です。また、その多くが災害時には地域住民の避難場所としての役割も果たすことから、その安全性の確保は極めて重要です。
鰺ヶ沢町ではこれまで、一部の小学校と全ての中学校の耐震診断を実施してまいりましたが、その結果について公表します。
今後、その結果に基づいて施設の耐震化を進めてまいりますので、一層のご理解、ご協力をお願いいたします。
耐震診断とは
昭和56年以前に建設された現存建築物について、国が定めた診断基準に基づき、現況調査(コンクリート等構造体の劣化状況等の現地調査)、構造計算書及び専門家の工学的判断により、その耐震性能を評価し、耐震改修が必要かどうかを総合的に判定することです。
この診断により、地震の振動及び衝撃によって倒壊または崩壊する危険性が「高い」「ある」「低い」の3段階で判定されます。
該当する施設とは
建築基準法改正(昭和56年6月)前の基準で建築された校舎等で、非木造の2階建以上、または延床面積の合計が200平方メートルを超える施設です。
※昭和57年以降に建設された舞戸小は、現行の基準を満たしているため診断や補強工事の必要がありません。また、鰺ヶ沢中は、耐震補強工事をすでに実施しているため、耐震基準を満たしています。
耐震診断結果について (平成22年3月現在)
地震防災対策特別措置法第6条の2第2項の規定に基づき、鰺ヶ沢町立小中学校の耐震診断結果を公表します。
耐震診断結果
学校名 | 建物区分(棟番号) | 構造※1 | 階数 | 建築年月 | 面積(平方メートル) | 耐震性能 (IS値)※2 |
---|---|---|---|---|---|---|
西海小学校 | 校舎(南棟1‐1) | R | 1 | 昭和44年3月 | 801 | 0.83〔0.63〕 |
校舎(北棟1‐2) | R | 3 | 昭和44年8月 | 1,460 | 0.75〔0.36〕 | |
校舎(北棟1‐3) | R | 3 | 昭和45年6月 | 1,330 | 0.75〔0.36〕 | |
体育館 | S | 1 | 昭和45年11月 | 712 | 1.04〔0.28〕 | |
鰺ヶ沢中学校 | 校舎(北棟1‐1) | R | 3 | 昭和52年3月 | 1,738 | 0.73〔0.67〕 |
校舎(中央棟1‐2) | R | 2 | 昭和52年3月 | 849 | 0.88〔0.60〕 | |
校舎(南棟1‐3) | R | 2 | 昭和52年3月 | 414 | 0.74 | |
校舎(南棟2‐1) | R | 2 | 昭和52年5月 | 1,123 | 0.74 | |
校舎(南棟2‐3) | R | 1 | 昭和52年5月 | 171 | 0.83 | |
体育館 | S | 2 | 昭和52年3月 | 1,316 | 0.96〔0.64〕 | |
体育館(第2) | S | 2 | 昭和47年6月 | 1,371 | 1.15 |
〔 〕は耐震改修前の数値
※1 構造欄の RとSについて
構造欄の「R」は鉄筋コンクリート造、「S」は鉄骨造を示しています。
※2 耐震性能(Is値)について
Is値とは建築物の耐震性能(地震に対する安全性)を数値化したもので、そのIs値に対応する耐震性能は下記のように判断します。(国土交通省告示第184号による)
耐震性能(Is値)
Isの値 | 耐震性能 |
---|---|
0.3未満 | 大地震時の振動及び衝撃に対して、倒壊または崩壊する危険性が高い。 |
0.3以上0.6未満 | 大地震時の振動及び衝撃に対して、倒壊または崩壊する危険性がある。 |
0.6以上 | 大地震時の振動及び衝撃に対して、倒壊また崩壊する危険性が低い。 |
※大地震時とは、震度6強以上の地震をさします。
- Is値が大きいほど耐震性能が高いことを表します。
- 文部科学省では学校の建物について児童生徒の安全性、また災害の際には住民の応急避難場所としての役割を果たすことから、「補修後のIs値がおおむね0.7を超えること。」としています。