「津軽藩発祥の地」として知られる種里城跡は、これまで20年以上にわたって発掘調査・研究が行われ、その解明が進められてきました。
城跡の範囲は、「光信公の館」(平成2年開館)がある主郭地区だけでなく、寺院地区(長勝寺跡・海蔵寺跡)、家臣団屋敷などが広がる大規模なものであることが明らかとなってきています。これらの地区を一体として、平成14年(2002)12月、「津軽氏城跡」の一つとして国史跡指定されました。
近年、弘前城築城400年を契機に、津軽藩の歴史遺産への注目が集まっています。こうした中、その発祥の地である種里城跡は、今後史跡としての魅力を向上させることによって、さらなる利活用が期待できる絶好の地域資源になると言えるでしょう。
平成24年(2012)12月で、種里城跡は国史跡指定10周年を迎えました。町ではこれを節目とし、新たに種里城跡整備活用プロジェクト事業に着手することにいたしました。歴史学・考古学・建築史・史跡整備等の専門家、地元代表者による検討委員会を組織し、整備活用の将来ビジョンを策定するとともに、講演会、企画展、ホームページ等の情報発信に取り組んでいます。