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特集 大型絵図~鰺ヶ沢町絵図・津軽領海岸絵図~

西海岸長延略図(1/4)


 秋田藩との藩境(大間越)から竜飛崎までの海岸絵図。もとは冊子本であったものを巻物にしたものである。絵図には製作年代が記されていないが、同じ様式の写本が複数確認されており、その手がかりを得ることができる。その中の一つ「海岸略図 西浜之部上」(桜井冬樹所蔵)の奥書には、安政5年(1858)3月12日、兵学者岡本三弥の写しであることが記されている。本絵図についても、おそらく安政年間(1854~1860)までに、領内の沿岸防備の必要に迫られて作られたものと考えられる。絵図には、海岸部は岩礁や岬の姿まで正確に描かれているが、内陸の方は村名や所在地等に誤りも見受けられる。
 またこの絵図と対になるものとして、外ヶ浜(竜飛崎~小湊)の海岸絵図も作られている。
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