光信公の館　津軽藩発祥の地 国史跡「種里城跡」

竜飛崎から青森、小湊までの外ヶ浜の海岸絵図。絵図は冊子本になっている。表紙に明治元年（1868）12月の写しとあり、見返しには安政元年（1854）、津軽平八郎の写しであると記されている。本絵図についても、他の同じ様式の海岸絵図と同じく、おそらく安政年間（1854～1860）までに、領内の沿岸防備の必要に迫られて作られたものの写本の一つと考えられる。
　表題に「坤」とあることから、２巻１組の下巻にあたる。おそらくこの絵図と対になる西浜（大間越～竜飛崎）の海岸絵図が、上巻（「乾」）にあたるものと推定される。
　なお本絵図については、冊子本より絵図の画像をつなぎ合わせて、連続してご覧いただけるようにしている。