適正な受診と服薬を心がけましょう
重複・頻回受診や重複・多剤服薬を見直しましょう
重複受診とは
「重複受診」とは、同じ月に同じ病気で複数の医療機関を受診することです。
ただし、最初の病院で紹介状をもらい、別の病院に行くことはこの限りではありません。
頻回受診とは
「頻回受診」とは、同じ月に同じ病気で同じ医療機関を受診する回数が過度に多いことです。
ただし、医師が必要と認め、受診するよう指示した場合はこの限りではありません。
重複服薬とは
「重複服薬」とは、同じ症状で複数の医療機関を受診し、同じ効能の薬が重複して処方され、それを服用することです。
ただし、最初の病院で紹介状をもらい、別の病院を受診するなど、両病院で治療状況が把握できている場合はこの限りではありません。
多剤服薬とは
「多剤服薬」とは、必要以上に多くの薬が処方されていたり、不必要な薬が処方されて服薬することです。
ただし、病気によっては治療に必要な薬の種類が多くなる場合もあり、多剤服薬がすべて悪いとは限りません。
重複・頻回受診や重複・多剤服薬の問題点
同じような検査や処置、投薬などを繰り返すことで、体への負担が大きくなり、より病状が悪化してしまうおそれがあります。
また、多くの薬を同時に服用することで、薬本来の効果が発揮されないことや、薬の効き目が強くなりすぎて重い副作用を引き起こすことがあります。
同じような検査や処置、投薬に対して何度も医療費を支払うことになり、医療費の負担も大きくなります。
重複・頻回受診や重複・多剤服薬を防ぐには
現在、受けている治療について不安なことがあるときは、医師に相談してみましょう。
また、複数の医療機関を受診している場合は、処方された薬の飲み合わせを医師や薬剤師に確認してもらいましょう。
ご自身の日頃の健康状態をよく知っていて、身近で信頼できる「かかりつけ医」と「かかりつけ薬局」を持つことが重複・頻回受診や重複・多剤服薬を防ぐことにつながります。
ポリファーマシーについて
ポリファーマシーとは
「ポリファーマシー」とは、「多くの」や「複数の」を意味する「ポリ(poly)」と、「調剤」を意味する「ファーマシー(pharmacy)」を合わせた言葉です。
単に服薬する薬剤数が多いことではなく、多くの薬を服用することで副作用が出たり、飲み間違いや飲み忘れなどにより正しく薬を飲めなくなったりしている状態のことをポリファーマシーといいます。
ポリファーマシーの予防と解消
ポリファーマシーを解消するには、薬を処方する医師、調剤を行う薬剤師をはじめとした医療に関わるそれぞれの専門家と情報を共有することが重要です。
薬と上手に付き合うために、次のことを心がけましょう。
- 気軽に相談できるかかりつけ医とかかりつけ薬局をもち、飲んでいる薬の情報を共有してもらいましょう。
- 医療機関を受診する際は、お薬手帳を持って行きましょう。お薬手帳は病院や薬局ごとに分けずに、一冊にまとめておきましょう。
- 薬を飲んでいて気になる症状があった場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
- お薬カレンダーやお薬ケースなどを活用し、服薬管理をすることも効果的です。
適正な受診と服薬に関するお知らせの発送について
鰺ヶ沢町国民健康保険では、被保険者の診療情報明細書(レセプト)をもとに、重複・頻回受診や重複・多剤服薬の可能性があると思われるかたへ「適正な受診と服薬に関するお知らせ」をお送りしています。
このお知らせがお手元に届きましたら、ご自身の健康管理について見直す機会として、ぜひご一読いただくようお願いします。